前半からの続き。

 

 伊勢田駅へ戻り、近鉄線で更に南下する。

 新田辺で大和西大寺行き急行に乗り換える。

 途中で普通列車を追い抜く。時間に余裕もあるし乗り換えてゆっくり行こうかとも思ったが、大雨に見舞われている最中だったのでやめておく。

 そのまま急行で大和西大寺へ。多くの線路が入り乱れることで有名な駅である。

 阪神1000系車両がここまで乗り入れてきている。

 大阪難波行き急行に乗り換え、終点まで乗車する。運良く座ることが出来たので、少しお昼寝。

 難波から御堂筋線で梅田へ出て、阪神百貨店に入っているロフトで香典袋や袱紗などを購入。自宅から持ってくるのを忘れてしまった。

 店内がやけに賑やかだなと思ったら、阪神タイガースの優勝記念セールの真っ只中だった。おめでとうございます。

 阪急線の梅田駅へ移動する。

 10面9線の頭端式ホームは日本最大の規模である。

 阪急梅田駅名物、神戸線、宝塚線、京都線の3線同時発車を眺める。京都線の河原町行き特急が若干出遅れ、2線同時プラス京都線という流れになった。

 宝塚線の雲雀丘花屋敷行き普通に乗る。

 十三までは6本の線路が並ぶので、右も左も阪急電車だらけである。

 淀川を渡るとすぐに目的地の十三である。

 駅前商店街を歩く。

 商店街の一角で火事があったようである。

 風情のある飲み屋街を歩り、

 一度は看板を見逃して通り過ぎてしまったが、何とか目的地に到着。

 開店直後の「ピンナ食堂」に入る。私がこのお店を知ったのは、Xで在日韓国人の店主さんが数多くの嫌がらせを受けながらも差別と闘っていらっしゃる様子を見たのがきっかけで、そこから一度お店に行ってみたいと思っていた。水キムチとチゲの専門店とのことだが、メニューを見ると他の韓国料理もラインナップされている。

 ピンナ食堂で出す料理は「本場韓国料理」ではなく「在日韓国料理」とのこと。

 飲み物はぶどうボンボンを試してみる。韓国のぶどうジュースで、「つぶみ」のように葡萄の粒が入っていて美味しい。思わず箱買いしたくなる味である。

 名物の水キムチ。私は水キムチ自体初めて食べたが、抜群に美味しかった。通常のキムチから辛さを減らして旨みだけを際立たせたような味である。

 メインはスンドゥブチゲ。

 副菜は3品。どれも美味しかったが、味噌で食べる豆腐が特に印象的だった。

 スンドゥブは優しめの味で、どんどんご飯が進んだ。このあたりが本場韓国料理ではなく在日韓国料理という所以だろうか。わざわざ十三まで食べに来る価値のある美味しさだった。

 十三駅へ戻る。こうやって見ると火事の残骸がかなり通行の支障になっている。調べてみると発生は7月6日とのことなので、かれこれもう2ヵ月もこの状態が続いているようである。

 阪急線で梅田へ戻り、地下鉄御堂筋線に乗り換えて天王寺へ移動する。通勤ラッシュの時間帯だが、梅田始発の列車で座れたのでありがたかった。

 時間に余裕があったので、あべのハルカスの展望台へ上る。2,000円という強気の価格設定に一瞬怯んだが、思い切って課金した。

 こうしてみると、天王寺動物園から新世界の方面も随分と綺麗になった(なってしまった)。

 周囲にどんどん高層ビルが建ち、通天閣が全く目立たない。

 大阪港方面を眺める。USJや万博会場が遠くに見える(はず)。

 南側(和歌山方面)。遠くに見えるのは高野山だろうか。

 東側(奈良方面)。今日はこれからこちらへ向かう。

 地上へ戻り、近鉄南大阪線の大阪阿部野橋駅に入る。6面5線の頭端式ホームは阪急梅田駅と比べると小さいが、それでもかなり立派な始発駅である。

 祖母の家がこの南大阪線沿い(高見の里駅)にあるので、私にとっては近鉄線の中でも特に思い入れの強い路線である。今日も、ここでしっかり電車の写真を撮る時間を確保している。

 河内長野行き急行。昔は長野線方面は準急ばかりだったが、最近は急行の本数が増えているようである。

 藤井寺行き各駅停車。祖母の家に行く時はこの列車に乗る。

 橿原神宮前行き特急。私はもう1本(30分)あとの特急に乗る。

 同じ特急の後ろ。

 型式の異なる車両を連結させるのは近鉄のお家芸である。車両の古さや座席の形も異なるので、同じ料金で乗るといわゆる当たりはずれがあるわけだが、鉄道オタクからするとそれもまた楽しい(むしろ古い車両に乗りたい)ものである。

 橿原神宮前行き準急。準急の次の停車駅は河内松原駅で、祖母の家へはそこからも行けるので、気分によってはこちらの準急に乗ることもあった。

 吉野行き急行。近年は近鉄でもいくつか新型車両が導入されているが、私はこの6000系から続く6200系が一番好きだ。これぞ近鉄電車だと思う。

 この急行も、後ろには若い車両(とはいっても2000年デビューなので25歳だが)が連結されている。近鉄の車両は総じて長寿である。

 乗車予定の特急列車が入線してきた。

 19:10発の吉野行き特急「さくらライナー」(26000系)である。吉野の桜をイメージして開発されたリゾート車両だ。

 さくらライナーのデビューは1990年で、当時祖父母にお願いして吉野まで乗せてもらったことをよく覚えている。私の鉄道好きの原点ともいえる車両である。

 さくらライナーは何と言っても顔が可愛い。「桜」を冠するにふさわしいルックスである。

 一般車両の座席は綺麗な桜色。

 今回は奮発してデラックスシートに乗る。子どもの頃の憧れの電車に自分のお金で乗れるようになったというのは感慨深いものである。

 今となっては上級シートの座席配置が「2+1」というのは珍しくないが、さくらライナーでは2011年のリニューアル時からこのスタイルが登場した。なお、名阪特急のアーバンライナーでは1988年からデラックスシートでこのスタイルが採用されている。さすが関西私鉄の雄・近畿日本鉄道である。先見の明が素晴らしい。

 外観だけでなく、車内も桜感が満載である。

 今回は1人用座席に座る。古い車両だが、シートの座り心地はとても良い。

 定刻通りに阿部野橋駅を出発。金曜日の夜なので、車内は仕事帰りの通勤客でなかなかの乗車率である。さくらライナーとはいえ、さすがにこの時間帯に私のような観光客は少数派だ。

 祖母の家がある高見の里から河内松原の間の景色。雨でよく見えないが、子どもの頃に連れて行ってもらっていたスーパー「イズミヤ」が健在である。ただ、調べてみたら今月末で閉店するとのこと。1970年の開業以来、55年間の営業に幕を下ろすことになる。そういえば、最近近所に大きなイオンがオープンしたと祖母が話していたから、その影響もあるのかもしれない。

 橿原神宮前で下車。乗車時間は約35分。あっという間だったが、嬉し懐かし幸せな時間だった。

 今日は橿原神宮前で泊まる。

 「橿原オークホテル」にチェックイン。

 築年数は古いが、とても綺麗に管理された居心地の良いホテルである。

 鉄道オタクとしては、部屋から駅が見えるというのもポイントが高い。

 窓を開けていると、アナウンスや発車ベル、列車の走行音も聞こえてくる。最高の環境である。

 部屋に荷物を置き、「麺屋いちびり」へ夜食を食べに行く。 

 近鉄の公式YouTubeで乗務員さんおすすめの沿線グルメとして紹介されていたラーメン屋である。

 一番シンプルならーめんを頂く。魚介系豚骨醤油ラーメンというジャンルだそうで、煮干しの旨みが濃厚である。「らあめん花月」の豚そば銀次郎を濃くしたような味で、私はとても好きだ。

 コンビニで買い物をしてからホテルへ戻る。駅の地下通路にあった橿原市民憲章が興味深い。そういえば、横浜市民憲章ってあるのだろうか。

 お風呂で汗を流す。日中にかなり動き回って汗だくになっていたので、一気にすっきりした。

 コンビニで買ってきたおやつを食べる。今日はちょっと食べ過ぎか。

 勢いそのままにポテトチップスのソース味も開ける。

 思っていた以上にちゃんとソース味である。悪くはないが、何度も食べたいものではない。

 日付が変わる頃に就寝。今日は移動距離が長かった(横浜→京都→奈良→大阪→奈良)のと、日中に雨も降って蒸し暑かったので、身体が良い意味でしっかり疲れており、最後は気絶するように眠った。