4時起床。身支度を整え、5時前に家を出る。大船駅05:25発の成田エクスプレス1号に乗り、成田空港(空港第2ビル)へ。NEXに新型が導入されてから初めて乗ったが、座席の快適さが格段に向上しており、思い切り爆睡することが出来た。

 

 

 

 

 

 

  諸々の手続きを済ませ、09:15発のキャセイ・パシフィック航空CX509便に乗り、香港へ。所要時間は4時間弱。しかし、座席の幅も広く、通路側の席だったこともあって(今回のフライトは全て通路側だった)、快適に過ごすことが出来た。ただ、機内食はちょっといまいち。また、着陸前にCAさんからお願いされ、フライト満足度アンケートに回答した。回答者の中から、毎月1名に無料航空券(ペア)が当たるらしい。まあ、それは当たらなくても、ボールペンがもらえたので良しとしよう。

  香港国際空港では、乗り継ぎまでに実質2時間ほど時間があったので、空港内を散策。空港がとにかく広いし、中国語の看板も新鮮で(これって中国語だとこういう風に書くんだ!という発見が多い)楽しい。ただ、喫煙室の前を通った時に、現地の人たちがドアを開けっ放しにしてタバコを吹かしていたのには驚いた。これぞ、チャイナクオリティー。


発着する便数も半端じゃない。


煙が外にダダ漏れ。

  せっかくなので空港内の中華料理屋に入る。隣のお兄さんが食べていた小龍包的なものが美味しそうだったので、同じものを注文する。海老と筍の入った小龍包で、皮がもっちりしていてめちゃくちゃ美味しい。その他にも、牛肉のビーフン的なものと、デザートに豆腐プリンなるものを注文。これらも、日本では食べたことのない味で、とても新鮮だった。特に豆腐プリンは、日本ではこれをデザートとは呼べないだろうという味だった。また、入店と同時にウーロン茶が出てきて、「さすがは中華料理屋!」と思ったが、会計の時にしっかり計上されていてげんなりした。サービスじゃなかったんかい。

  16:30発のキャセイ・パシフィック航空CX765便に乗り、ついにホーチミンへ。所要時間は約2時間半。2度目の機内食は、さすがに食べきれなかった。


ホーチミンって、こんな漢字で書くんですね。


水が真空パックで提供される。

  空港を出て両替所に並ぼうとすると、隣のタクシーカウンターから手招きされる。近づいてみると、コソコソと電卓を叩き、正規の両替所より良いレートで両替してくれるという。しかし、地球の歩き方には、非正規の両替所はサバ読みが横行していると書いてあった。安全策を取るか、賭けに出るか。迷った挙句、本当にサバ読みが行われるのかの興味もあって、ヤミ両替にチャレンジ。その結果、これは後から気付いたことだが、本当にサバ読みが行われており、300,000ドン(日本円にして約1,200円)抜かれていた。うん、良い勉強になりました。

  ぼったくり防止のため、タクシー会社のカウンターで事前支払制のタクシーチケットを購入し、ホテルへ。通常の所要時間は約20分らしいが、欧米人カップルとの同乗になり、彼らのホテルを経由したため、30分くらい掛かる。そして、ホテルの前に泊まると、運転手が何やら言っている。詳細はよくわからないが、追加料金を要求しているらしい。しかし、タクシーチケットは完全前金制で、追加料金は一切必要ないはず。つまり、ぼったくろうとしているわけだ。そうとわかれば、払うわけにはいかない。しかし、最初は丁寧に断っていたものの、あまりにしつこくお金を要求してくるので、最終的には日本語で怒鳴り散らすことになった。怒鳴りながらもどうなることかと不安に思ったが、こちらがブチ切れたことで運転手も諦め、無事にぼったくりを回避することが出来た。

  何とかタクシーを降り、今回の旅の宿「Alagon Hotel Saigon」にチェックイン。agodaで非常に口コミが良かったので選んだのだが、スタッフの方々の対応は日本のホテルと比較しても素晴らしいし部類だし、部屋(今回は通常のワンランク上のプレミアムデラックスにした)も綺麗だった。ただ、これは翌朝に気付くことになるのだが、道に面した部屋だったため、朝5時過ぎから近所のニワトリの鳴き声が聞こえ、半強制的に早起きをさせられることになった。まあ、これも今や日本ではなかなか体験できないことなので、あながちマイナスでもないか。

  ホテルに荷物を置き、さっそくホーチミンの街を歩いてみる。まず驚かされるのが、バイクの量と、その運転のカオスっぷりである。バイクに限らず、この国には多くの場合交差点に信号がなく、あったとしてもそもそもそれを守るという価値観が根付いていない。そのため、道を渡るには、意を決してバイクの波の中に一歩を踏み出すしかない。実際、今回の旅行で、少なくとも3回は轢かれそうになって背筋が凍るという体験をした。ただ、基本的には、ペースを一定にしてゆっくりと歩けば、車やバイクのほうが避けてくれる。


ここに一歩を踏み出すのは、結構勇気が要る。

  ベンタイン市場周辺のナイトマーケットを通る。観光客向けのマーケットということもあって、少し安心感がある。ただ、この段階では、ついている値段が適切なものなのかは全くわからない。これは、とにかく慣れるしかないのだ。ちなみに、ドンを円に換算するのは、ゼロを3つ取ってから4を掛けるとか、250で割るとか、色々な方法が言われている。しかし、個人的には、10万ドンが400円というのを覚えておけば、後はそこから考えれば大体の価格がわかるのではないかと思う。

  歓楽街として有名なドンコイ通りを通り、サイゴン川へ出る。川にはちょうど出港前のディナークルーズ船が並んでおり、綺麗に輝いている。また、川沿いの公園は地元の人たちにとっても憩いの場となっているようで、カップルや家族連れなどが思い思いにリラックスしていた。

  そういえば、気温のことを書いていなかった。予想通り、ホーチミンはめちゃくちゃ暑い。乾季のため湿気はそれほどでもないが、気温は軽く30度を超えているので、少し歩いただけでTシャツが汗でびしょびしょになる。今回は1日1着のTシャツを用意していったが、快適に過ごしたいなら、倍の数の服が必要だと思う。

  ホテルへ戻る途中、路上でマッサージのチラシを受け取る。するとその女性が後をついてきて、90分20万ドン(約800円)でマッサージをしてくれるという。これは魅力的な提案だ。お店の場所はどこなのかと聞くと、「あなたのホテルの部屋よ」とのこと。通常の感覚であれば、この時点で怪しいマッサージだと思うだろう。ちなみに、ベトナムでは売買春は違法で、しかも結構厳格に処罰される。そのため、ホテルでも売春婦の連れ込みは断られるし、そもそも法律で結婚していない男女が夜10時以降に2人きりで部屋にいること自体が禁止されているらしい。しかし、私はそこから逆に考えた。「まだ10時前だし、ホテルが入室を認めるということは、本当に普通のマッサージなのだろう」と。これは後から振り返れば愚かな考えなのだが、その当時は非常に論理的な結論に思えた。

  というわけで、彼女を連れてホテルに戻る。言われるがままにシャワーを浴び、ベッドに横になると、最初こそ普通のマッサージをしてくれたものの、5分も経たないうちに手が股間に伸びてくる。いやいや、こっちはそういうつもりじゃないし、いつ公安(警察)が踏み込んで来るかもわからないし、そもそもそういうつもりなら彼女を選んではいない(笑)。そういう類のことを(最後のフレーズは除いて)言って断ると彼女は怒り、「私はそういうマッサージしかしない!」と開き直る。しかも、「しなくてもお金はもらうよ」とのこと。仕方がないので20万ドンを払おうとすると、それは通常のマッサージ料金で、私のはスペシャルマッサージだから1万円だと言う。それは納得がいかないので口論になったが、自分のホテルの部屋なのであまり大事にはしたくないし、いつどんな怖い人が入ってくるかもしれないと思うと怖かったので、結局折れて言われるがままにお金を払ってしまった。なかなか痛い勉強代である。「どうせ払うんだったらやっとけば良かったのに」と思うだろうか。いや、やっぱり公安や病気的なことも怖いし、本当に見た目的にそういう気になるような相手じゃなかったんですよ。一応言っておくと、「経済格差を利用して買春するなんていけない!」という正義感や道徳心があるわけではありません。

  気を取り直して、ホテルの近くの路上屋台で夕食。周囲からは、意味のわからない言葉(ベトナム語)しか聞こえない。出て来た料理はあっさりスープのラーメン的なもので、おばちゃんが名前を教えてくれたが、お互い英語が不自由なので、結局聞き取れなかった。ただ、味はすこぶる美味しい。美味しいスープに麺と野菜が入っている、という感じだ。値段もめちゃくちゃ安いし、やっぱり屋台は素晴らしい。

  コンビニで現地のジュースとアイスを購入し、ホテルへ戻る。ジュースは日本のものそんなに違いはなかったが、アイスはかなり独特な味がした。おそらく、日本でいうところのぶどう味なのだろうが、ねっとり感が強く、味はかなり薄かった。

 

 

 

 

 

 

  それにしても、初日から予想をはるかに超えて色々なことがあった。ベトナムは、とにかくカオスな国である。