9時起床。朝一で、永田洋子氏死亡のニュースに驚かされる。もちろん私は連合赤軍の一連の事件当時は生まれていないのだが、その衝撃は後世の私にとっても大きなものだし、誤解を恐れずに言えば魅惑的で、学生時代に関連書籍を読み漁ったのをよく覚えている。また、彼女と同世代の(主に左派の)論客たちの多くが、連合赤軍については腫れ物に触るかのように口が重くなったり、そもそも一切触れなかったりすることからも、事件の持つ意味の大きさが伺える。一方で、私たちの世代の多くはそもそも連合赤軍を知らないし、知っていても単なるリンチ集団だと思っている。おそらくそうではないのに。このような状況だからこそ、彼女が他の同志たちと同じように「総括」を終えられないまま亡くなってしまったことは残念でならない。心よりご冥福をお祈り致します。
マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』を読み終える。感想を一言で言えば、「超面白い」。恥ずかしい話、今まで私はこれほどまでに物事の是非について真剣に考えたことはなかった。功利主義やリバタニアリズムには反対とか、同性婚には賛成とか、アファーマティブ・アクションはどちらともいえないとか、一応自分なりの意見は持っていたし、その理由もある程度考えていたが、「その意見がどのような原理に基づいているのか」についてはきちんと考えてこなかった。本書を通して、そのような視点を得られたことは大きな収穫である。学生時代にこんな哲学の授業があったら、どんなに楽しかったことだろう。
