6時起床。娘に起こされる。娘を抱いてテラスに出て、朝日を眺める。空気がとても気持ちいい。昨晩のスズメバチもどこかへ旅立ったようで一安心だ。

朝風呂を浴びてから、昨日の松茸ご飯のおにぎりを食べる。妻がひとつ、私がふたつ。温泉に来ると朝からお腹が空くのはなぜだろう。

朝食では、「TEA豚」という、静岡のお茶を飲んで育てられたという豚のしゃぶしゃぶが美味しかった。とても甘いのだ。朝からこんなに美味しいお肉が食べられるとは思っていなかった。また、干物の種類が選べるのも嬉しい。私は定番の鯵、妻は秋刀魚を選んだ。





チェックアウト前に、もう1度お風呂に入る。ここの露天風呂は本当に素晴らしい。景色も良いし、テラスも広いので妻や娘とおしゃべりしながらゆっくりお風呂に浸かれるというのは嬉しい。それに、部屋にお風呂があると、滞在中に部屋から出なくていいので、赤ちゃん連れには本当にありがたいと思う。


11時前にチェックアウト。今回の「茄子のはな」は、本当に素晴らしいお宿だった。施設面や食事はもちろん、従業員の皆さんの温かいおもてなしが印象に残っている。赤ちゃんを連れて旅行に行きたいご家族にとっても、何の心配もなく泊まれるお宿だと思う。
城ヶ崎海岸の門脇灯台、つり橋を観に行く。つり橋は高さ23mということで高所恐怖症の私にとってはかなりの怖さだが、橋自体はしっかりとした造りなのでそれほど揺れることもなく、海の雄大さと断崖絶壁の迫力を楽しむ余裕はあった。ただ、娘に景色がよく見えるようにと、妻が抱っこひもの上のストッパーを外して娘の上半身が自由に動くようにしているのを見たときは「おいおい正気か?」と思った。



宿の仲居さんから「かなり不気味ですけど」と教えてもらった「怪しい少年少女博物館」へ行ってみる。なるほど確かにかなり怪しい博物館で、入ってすぐのところに大量のエロ本が並んでいるのを皮切りに、昔のマネキンやレコード、本やおもちゃなどが所狭しと並んでいた。なんだこのぶっ飛んだ世界観は。「考えるな、感じろ」という言葉がぴったり当てはまる。ただ、30代の私たちはもちろん、色々な世代にとって懐かしいものが展示されているので、怪しい雰囲気と相まってかなり楽しめると思う。また、一番奥に手作り感満載の小さなお化け屋敷があるのだが、思っていた以上に不気味で怖かった。通路が狭いのでお化けの人形や仕掛けがかなり近くに迫ってくるし、しかもその寂れ具合が本当に何かいるんじゃないかというような雰囲気を醸し出していて、びっくりするというよりも背筋がぞわーっとする怖さがあった。妻と私が本気で怖がっていることもあり、娘も最後はギャン泣きしていた。これはなかなか面白い博物館である。







通路に立っているのは他のお客さんではなく、マネキン。地味に怖い。


呪いのわら人形を打ち付けることもできる。怖いのでやらなかったが。

打ち付けられているものの記述を見ると、ふざけたものの中に結構本気のやつがあって怖い。

前に立つとお化けたちが動く。娘も興味津々。ちなみに、ここはまだお化け屋敷ではない。

お化け屋敷はこちら。中は真っ暗だ。

おまけ。女子トイレを開けると、窓からおじさん(当然マネキン)が覗いている。こういう遊び心が各所にちりばめられている。

魚料理ばかりが続いたので、昼食はパンにする。伊東にあるベーカリーカフェ「ル・フィヤージュ」へ。このあたりでは天然酵母のパンで有名なお店らしく普段はかなり混雑するそうだが、伺ったのが13時過ぎだったこともあってすぐに席につくことが出来た。このカフェには広いガーデンテラスがあって、森林浴をしながらパンを楽しむことができる。私たちは、肉料理のついたランチプレートを注文。私が頼んだ豚のローストはほろほろに柔らかくて、塩加減も絶妙。とても上品なチャーシューを食べているような感じだ。キッシュもかなりいける。パンはハード系のものが3種類入っていて、どれも風味が違って楽しめた。とても美味しかったので、帰りがけにいくつかパンをテイクアウトしたほどだ。



それぞれ注文したぶどうジュース(私が白、妻が赤)も美味しかった。700円はちょっと高いような気もするが。


庭を歩くと、普通にリスが走り回っていた。昨日の宿のテラスでもそうだったが、こんなに近くでリスが見られるとは。また、大きな巣を作っている蜘蛛がいて、模様がとても綺麗だった。家の中にいる蜘蛛を「スパイダー先輩」と呼んで尊重、共存している私たちにとって、蜘蛛は身近な存在である。ここの庭は娘も気に入ったようで、草花に手を伸ばしてみたり、木漏れ日を眺めてみたり、とても気持ち良さそうにしていた。



最後の観光先は、大室山。国の天然記念物にも指定されている形の綺麗な草山で、リフトで上ることができる。ただ、このリフトがスキー場にあるようなタイプのもの(足が宙ぶらりんのタイプ)で、私にとってはとても怖く、頭がクラクラした。頂上についてからも帰りのリフトのことばかりを考えてしまって、正直なところ景色どころではなかった。エレベーターをつけてくれればいいのに。

すり鉢状になっているかつての噴火口は、今ではアーチェリー場になっている。




行きも帰りも生きた心地がしなかった。

帰途につく。カーナビの誘導に従って伊豆スカイラインに乗ったら、峠をいくつも越えていく中で濃霧に巻き込まれ、大変な思いをした。ひどい時には数メートル先すら見えなくて、神経をすり減らしながら山道を延々徐行することになった。これなら、普通に海沿いの一般道を熱海まで抜けたほうが全然良かった。お金を払ってつらい思いをするなんて。

3時間ほど掛けて新横浜へ戻り、ニトリで注文しておいた家具を受け取ってから帰宅。すぐにレンタカーを返却する。
娘を寝かし付けてから夕食。「サッポロ一番」の塩ラーメンに、豚肉と野菜が入っている。妻曰く、「このひと手間が、I Love You」らしい。愛情がどれほど味に貢献しているのか定かではないが、確かにこのほうが美味しい。

