6時起床。今日から、1泊2日で伊豆旅行である。娘の温泉デビューだ。ありがたいことに、昨日抜歯したところの痛みも全くない。
8時に車で家を出て、まずは小田原へ。観光の前に、私が仕事で以前担当していた支援先の事務所へお邪魔する。先方の事務員のYさんに、前々から「是非一度お子さん連れて遊びにおいで」と言って頂いていた。Yさんを中心に、こちらの支援先にはとてもお世話になっていて、プライベートな話もたくさんしており、私が結婚した時も、今回子どもができたと報告した時も、本当に喜んでくださったのだ。そんな関係性を察知したのだろうか、娘は最初こそ人見知りをして泣いていたものの、比較的すぐに慣れて笑顔も見せていた。Yさんも娘さん2人のお母さんなので、子どもの扱いにも慣れており、とても可愛がってくださった。結局1時間以上お喋りし、帰りにはお土産のお菓子まで頂いてしまった。本当に、ありがとうございます。復帰したら、またお世話になります。
昼食は、早川港(小田原漁港)の目の前にある海鮮料理屋「わらべ菜魚洞」で。最初にこのお店に連れてきてくださったのも、Yさんと理事のMさん(今日はお休みだった)である。本当はおしつけ(アブラボウズ)の煮付けがお目当てだったのだが、冬の魚なのでまだ時期的に獲れていないとのことだったので、私はイサキの煮付け定食、妻は地魚フライ定食(鯵、ホウボウ、カマス)を注文する。イサキの煮付けには、良い意味で驚かされた。これまではお刺身か、かまぼこなどの練り物でしか食べたことがなかったので、どちらかというとさっぱりした魚のイメージがあったのだが、こんなにふわふわで脂がのっているとは。地魚フライもどれも美味しくて、妻も驚いていた。



1時間ほど車に乗り、伊東にある道の駅「伊東マリンタウン」で、遊覧船に乗る。妻の調べによると、ここの遊覧船は海中展望が名物だそうだ。さっそくチケットを買い、船に乗り込む。海中展望室に入ると、船が動き出す前から魚たちが周りを泳いでいる。沖に出て水深が深くなるとほとんど魚は見えないらしく、むしろ港や近くの浅瀬を航行している時が一番のチャンスだそうだ。ただ、娘は目の前のものが何なのかわからないのですぐに飽きてしまい、椅子の上を這いずり回っていた。



小さな魚がたくさん群れを作って泳いでいる。

娘はすぐに飽きてしまった。私もずっと下のほうを向いていたので少し酔ってしまった。

水深が深くなって魚たちも見えなくなったので、船上へ出て景色を眺める。やはり、潮風を浴びながら目の前に広がる海を見るというのは気持ちの良いものだ。カモメのえさやりもできるので、船の周りは常にカモメが飛び回っていた。




船が港に戻ったところで再度海中展望室に行ってみたところ、今度は綺麗な熱帯魚たちが泳いでいた。こんなに綺麗な熱帯魚が伊豆の海にいるのか。

おむつ交換と授乳を済ませてから、道の駅の中にあるアイスクリーム屋さんで休憩。私は伊豆らしくわさびのソフトクリームを、妻はヨーグルトベースのジェラートを注文。わさびは注文してからおろすので新鮮で、そのまま食べても雑味がなくて美味しい。そして、予想外なことに、ソフトクリームの甘さとの相性も良かった。当初は「うわー、なんだこれ!」という味を期待していたのだが、ありがたいことに普通に美味しい組み合わせだった。ただ、純粋な美味しさでいえば、妻のジェラートのほうが上なのは間違いない。


伊豆高原へ移動し、今日の宿「茄子のはな」へ。全ての部屋が露天風呂付客室で、料理も美味しく、赤ちゃん連れにも優しい宿だということで選んだのだが、結論からいえば大正解だった。案内されて部屋に入ると、子どもの昼寝用の寝具一式やベビー椅子、ベビーバスやおむつ用ゴミ箱などが用意されていた。他にも、おむつや離乳食の提供、哺乳瓶の消毒などもしてくださるそうだ。赤ちゃんを連れての旅行は荷物も増えるし気も遣うことが多いので、こういうサービスはもちろん、それを通して「赤ちゃんも歓迎です」というスタンスが伝わってくることがありがたいし、安心して泊まることができる。仲居さんも、「たくさん泣いて大丈夫だからねー」と優しく娘に話しかけてくれていた。


部屋からの景色も良い。露天風呂も大きくて、開放感たっぷりだ。さっそく、娘と一緒に入浴する。娘にとっては少し温度が高いのであまり長湯はできなかったが、無事に温泉初体験をすることができた。また、これは温泉と全く関係ないのだが、用意して頂いていたベビーソープの泡立ちがとても良かった。我が家でも今度はこっちを買ってみようか。


夕食は部屋食で、伊勢海老・金目鯛・あしたか牛を中心とした創作料理を頂く。メインの料理だけでなく、先付や前菜も手が込んでいて美味しい。伊豆産の生わさびも新鮮で清涼感があり、お刺身の味がより引き立っているように感じられた。メインの3種類は、伊勢海老は蒸し焼き、金目鯛は朴葉焼き、愛鷹牛は溶岩焼きで頂く。個人的には、愛鷹牛が期待以上だった。しっかりとした赤身に適度なサシが入っていて、柔らかいしお肉の味が濃かった。



お刺身は3種類。富士山サーモンという虹鱒が美味しい。元々私が虹鱒が好きということもあるが。

生わさびは、ツンとしてはいるが刺激はそれほど強くなく、お刺身以外にも使える。

金目鯛の朴葉焼き。香りがとても良く、身もほくほくだ。金目にこういう食べ方があったとは知らなかった。






松茸ご飯。とても香り高い。こんなにたくさん入っている松茸ご飯は初めて食べた。量が多くて食べきれなかったので、おにぎりにして頂いた。

デザートも創意工夫に溢れていて、どれも美味しい。赤ちゃん連れということで、少しサービスして頂けたようだ。妻は梨のコンポートが美味しかったと言っていた。

夜食は、パンナコッタ。手作りだそうだ。しっかりと甘くて美味しい。

夜、娘を寝かしつけてからお風呂に入ろうと思ってテラスへ出たら、湯船の真上の壁のところにとんでもなく大きなスズメバチがとまっていた。大きいので模様もはっきり見えて美しく、思わず見入ってしまう。しかし、めちゃくちゃ獰猛な感じもあるし、ここまで大きいとさすがに怖いので、すごすごと退散した。いくら温泉でも、命がけで入るものでない。残念だが、まあ自然に囲まれた環境では仕方のないことだ。
