6時起床。シャワーを浴びて身支度を整え、7時前にホテルを出る。まずは、朝のヤンゴンの街を散策。


日本でいう公衆電話的な位置づけなのだろう。

  一通り歩き回ったあとで、道端の屋台でココナッツ味の甘いスープを朝食にする。昨日と同じお米の麺がサラサラで、ココナッツの甘さも相まってどんどん入っていく。しかも、甘いといっても甘ったるいわけではなく、さっぱりとした甘さだ。これは美味しい。食べている間にも、近所の住民が絶えずやって来て、テイクアウトしていく。人気店のようだ。これは大当たり。

  タクシーに乗り、ミャンマー最大の仏教聖地と呼ばれている「シュエガゴォン・パヤー」へ。このパヤーのスケールは、圧巻の一言である。巨大な金色の仏塔の存在感が半端ない。また、この時点で朝の9時前だというのに、多くの人が熱心にお祈りしていた。昨日も感じたことだが、この国に人々の仏教信仰は、本当に強固である。しかし、それは日本で一部見られるような各種宗教信者の少し怪しい陶酔という感じではなく、日常の一部となっている自然な感じがあった。

  ここでは、ミャンマーの伝統歴「八曜日」に従って礼拝する。人々の生年月日によって曜日が決まるのだが、私は金曜なので、北にある祭壇にお祈りすることになる。花やロウソク、お線香を供え、祭壇に祭られている仏像に水をかけてお参り。水は3回かけ、それぞれに健康や成功など意味があると親切な方が教えて下さったのだが、もう忘れてしまった。しかし、現地の風習にならって行動するというのは、不思議な体験であると同時に、何だか非常に神聖な行為であるように感じられた。


各曜日には象徴となる動物がいて、金曜はモグラ。

  再びタクシーに乗り、日本人墓地へ。第2次世界大戦の際にミャンマーで亡くなった日本人(約19万人と言われている)の鎮魂を祈って建てられたもので、現地の方々の管理のおかげで綺麗かつ穏やかな雰囲気が保たれている。「ビルマの竪琴」を読んだばかりなので、ここに来ないわけにはいかなかった。たくさん並んでいる墓碑をよく見ると、当時亡くなった方々だけでなく、最近亡くなった方のものもある。当時ミャンマーに派兵されていて戦争を生き延びた方々が、その後亡くなった後で、遺骨の一部をこちらに持ってきたようだ。彼らにとって、当時の体験や一緒に過ごした仲間の存在というのは、それほど大きなものなのだろう。


この写真は、タクシーの運ちゃんが知らない間に撮っていた。

  再びタクシーに乗り、ヤンゴン中央駅へ。本当は、せっかくなので電車に乗ってみたかったのだが、ダイヤがめちゃくちゃなので時間がよめないのと、私が乗ろうと思っていた路線はそもそも外国人旅行客の乗車を想定していないらしく、英語の案内すらなかったので、断念した。更に言えば、思っていた以上に客車のレベルが低い。座席が悪いとか、クーラーがないくらいは事前情報として持っていたが、車内の臭いがかなりきついのだ。これに何時間も乗るのには抵抗がある。そのため、駅や電車の様子を眺めるだけにしておいた。

  ちなみに、以下の3枚は座席の写真である。ランクが高い順に掲載するが、最高ランクのものでも…。

  列車が到着すると、一瞬だけ活気づく。

  歩いてダウンタウンを目指す。駅を出てすぐのところに、マンチェスター・ユナイテッドの3選手を起用した広告看板が出ていた。でも、香川選手はもういないんだよ。

  昼食は、ミャンマーのカレーを食べる。ミャンマーのカレーは辛くなく、カレーというよりも”油煮込み”という感じである。ただ、このように言葉で表現すると何だかあまり美味しくなさそうだが、めちゃくちゃ美味しい。確かに脂っこいのは間違いないが、ガツガツ食べられる。どう美味しいのか、どういう味なのか、うまく言葉で表現できないのが残念だ。ちなみに、今回私はマトンカレーとスパイシーチキンカレーの2種類を試した。どちらも美味しかったが、中でもマトンカレーは絶品だった。これをきっかけに、私は何かにつけてマトンカレーを食べるようになったくらいである(マトンカレーは3枚目の写真)。

  続いて、喫茶店に入ってみる。タイのアイスティーやベトナムのコーヒーがとにかく甘かったので、ある程度予想していたのだが、このコーヒーもびっくりするくらい甘かった。甘いのが大好きな私が甘いと感じるのだから、相当だろう。しかし、これも変な甘ったるさではなく、ミルクのようなまろやかな甘さである。


お茶は無料でついてくる。

  この時点で時刻は14時前。気温がグングン上がってきた上、雨も降ってきたので、一度ホテルへ避難して休憩。2時間ほど爆睡する。

  エネルギーを補給し、夕方から再度街を散策。ちょうど夕飯用の買い物の時間らしく、道の市場では様々な食料品が売られていた。数メートル歩けば、ほとんどのジャンルの食糧が手に入る。超活気のある路上寄せ集めスーパーといった感じだ。

  たまたま見つけた小さなお店で夕食。何を食べようか迷った結果、結局マトンカレーを注文する。せっかくだから色々と新しいものに挑戦すればいいのにと思いつつ、その誘惑に耐えられなかった。そして、やっぱり美味しかった。なんでこんなに美味しいんだろう。

  とある喫茶店の前のショーケースに綺麗なケーキが並んでいたので、さっそく入ってみる。普段は観光客が入るようなお店ではないようで、入った瞬間に店内のお客さん全員の視線を浴びた。しかし、だからといって居心地の悪さは全くなく、むしろ気を遣って席を用意してくれたり(満席だったので相席にしてくれた)、無料のお茶を回してくれたりした。ありがたし。ちなみに、ここのコーヒーは普通に苦いコーヒーだった。また、肝心のケーキだが、見た目は確かに綺麗なものの、味はいまいち。なぜか、甘さ控えめだった。


これは、食べたらその分お金を払うシステムのパン(?)たち。

  お腹をパンパンにして、夜の街の散策に戻る。夜になると至るところが野外食堂になっていて、賑やかだ。中には、サッカーのパブリップビューイングが行われている一角もあった。まだ全ての家庭にテレビがあるというわけではないのだろう。

  街の至るところにあって昨日から気になっていた種類の露店がある。葉っぱを並べてその上にいろんな粉をのせて巻き、売っているのだ。「葉っぱ」「粉」というイメージから、何となくやばいものなんじゃないかと思ったりもしたのだが、それにしては至るところで堂々と売っている。「やばい薬だったらどうしよう」などと思いつつも、せっかくなので一袋購入し、おじさんにどうやって味わうのか(そもそも味わうものなのか)を聞いたら、そのまま口に入れて噛む(吸う?)ものだという。言われるがままにやってみると、何だか甘いようなさわやかなような味がした。どうやら、ガムのようなものらしい。やばい薬じゃなくて良かったような、拍子抜けしたような。ちなみに、味は決して美味しいとは言えない。

  明日は朝が早いので、早めにホテルに戻って就寝。旅行にしては珍しく、健康的な生活である。