7時起床。
朝食は蜂蜜入り豆乳ヨーグルト。
荷造りをして身支度を整え、8時過ぎに家を出る。昨年4月に亡くなった父方の祖母の一周忌のため、今日から1泊 2日で宮城県・石巻へ行く。
雨が降っていたので駅までタクシーに乗ったら、10年以上前にサービス開発に携わった観光タクシー事業の案内を見つけて懐かしい気持ちになった。私が提案して実際に提供された観光コースもあったのだが、集客はどれくらいなのだろう。知りたいような、知るのが怖いような…。

東京9:24発の東北新幹線やまびこ131号に乗り、仙台へ。

今月6日に走行中に連結器が外れるというトラブルがあったが、14日の再開後は特に問題は発生していないようである。

11時過ぎに仙台着。

寒い。

レンタカーを借り、まずは「伊達の牛たん本舗」で昼食。30分ほど並ぶ。

定番の牛たん定食に、芯たんと極上芯たんを1枚ずつ追加する。

カウンターの特等席でわくわくしながら待つ。

ちょっと頼み過ぎたか…。

普通の牛タンは塩と味噌の両方を食べ比べてみる。定番の塩はもちろんだが、味噌もコクのある塩味で美味しい。

芯たん。美味しいが、普通の牛タンとの違いはあまりわからない。

一方で、極上芯たんは明らかに一段上の美味しさだった。味といい食感といい、”極上”と謳うだけのことはある。もう少しお給料が上がったら、極上芯たんだけの定食を食べたい。

帰りに牛たんせんべいを頂いた。

1時間ほど車を走らせ、約10ヵ月振りの石巻に到着。昨年は時間の関係でゆっくり見ることが出来なかった「みやぎ東日本大震災津波伝承館」を訪問する。

映像資料も含め、改めて一から展示を見て回る。

論理的にも感覚的にも、津波の恐ろしさがしっかりと伝わってくる。

津波への対処法はこれに尽きる。また、一度は安全な場所へ避難したものの、「忘れ物を取りに」とか「第一波が引いたからもう大丈夫」と戻ってしまって被災された方が大勢いらっしゃったそうなので、決して戻らないということも大切である。

いわゆる「正常性バイアス」にも注意が必要である。コロナ禍でもこれのせいで亡くなった方が後を絶たなかったことは記憶に新しい。

「同調性バイアス」というものもある。日本人は特にこれが強いと言われている。完全に逃れるのは難しいが、こういうものがあると知っているだけでも意味があるように思う。

口承とメディアが重要なようである。この伝承館の存在意義もまさにそこにある。

前回は時間の関係で見られなかった震災直後の復旧の様子。陸・海・空の交通網が迅速に復旧された様子がよくわかる。当時の国土交通省を中心に、地域行政や地元企業などが管轄云々を越えて連携したそうである。

道路は何となく想像できたが、そうか、海への流出物の除去も喫緊の課題だったのか。

仙台空港の復旧の様子は、当時テレビで見ていた記憶がある。

排水ポンプ車が稼働している様子も毎日のようにテレビで放送されていた。

過去の経験から学び、将来に備えなければ。昨年はこの石巻訪問をきっかけに自宅に防災用品を完備したが、改めて必要な物を見直すと同時に、もしもの時の行動についても家族と話し合っておきたい。

伝承館を一度出て、石巻南浜津波復興祈念公園内を歩く。

濡仏堂に手を合わせる。

海沿いには震災後に造成された防潮堤(堤防)が連なっている。7.2mの高さがあるそうだ。

防潮堤に上ってみる。

南浜地区を眺める。かつてはここに街が広がっていた。先ほど伝承館で震災前の街の写真を見たばかりなので、津波の恐ろしさに背筋がぞっとする。

北上川に掛かる日和大橋も、明らかに不自然さを感じる高さでかけられている。

西側は工業地域。おそらく日本製紙の工場かな。

海側へ下りてみる。

防潮堤の高さは7.2m。東日本大震災でこの南浜地区を襲った津波の高さは6.9m。この場所に立ってみると、その数字の恐ろしさが身をもってわかる。

最後に海に手を合わせてから、陸側へ戻る。

一丁目の丘へのぼり、かつての南浜地区の写真と現在の様子を見比べる。

何もないことが多くのことを伝えてくれる。

おそらく石巻に所縁があるから記憶に残りやすかったのだと思うが、このパネルは報道で何度も見た。

震災後すぐに書かれたものだったのか。

2011年3月11日。大好きなお姉ちゃんがお星さまになりました。お姉ちゃんが見つかった場所にお花が咲きました。一輪だけ持ち帰った花が命をつなぎ、今たくさんの所で咲いています。この花は東日本大震災の記憶を伝えると共に、命そして防災について考えてもらうための花です。この花には名前があります。「あいりちゃん」です。たくさんの人にかわいがってもらえるとうれしいです。佐藤珠莉(奇跡の花の物語「アイリンブループロジェクト」)

伝承館へ戻り、口承資料を視聴する。被災当時の様子だけでなく、その後の復興に尽力する方々の様子も収録されており、とても貴重な資料だと感じた。

忘れない。

伝える。

未来へ活かす。

防災対策について改めて深く考えさせられる貴重な機会だった。
隣接する門脇小学校(石巻市震災遺構)へも寄る。こちらは昨年もじっくり見学したが、津波火災の恐ろしさと日頃からの備えの重要性が本当によくわかるので、何度でも来たい。

街の中心部へ戻り、ご当地スーパー「あいのや」で買い物。地元ならではの食材が手に入るかと期待していたのだが、そうでもなかった。

今日の宿泊先「石巻アパートメントホテル」にチェックイン。昨年と同じホテルである。震災後、復興のための建設業従事者の宿泊先が不足していると知ったオーナーが建てた長期滞在用のアパートで、現在は一般用ホテルとしても活用されている。

造りは普通のアパートで、大半の部屋は一般賃貸住宅として貸し出されているようである。

寝室が3部屋もあるので1人だと持て余す。前回もそうだったが、どの部屋で寝るか迷う。

少し休憩してから、石巻の駅周辺を散策する。

石ノ森章太郎さんの「石ノ森萬画館」を中心に、街の所々に漫画のキャラクターが描かれている。

「ボンボン」は中学生の頃に読んだ記憶がある。

仮面ライダーシリーズではV3が一番好きだった。変身のポーズがカッコ良かった。

駅舎の屋根からジェット・リンク(サイボーグ002)が何かを狙い撃ちしている。

フランソワーズ(サイボーグ003)はおしとやかモードである。

散策を終え、駅前にある「富喜寿司」で夕食。

数日前に予約をしておいたのだが、早い時間(17時)ならとギリギリで入れてもらうことが出来た。

おまかせにぎりを頂く。金華山沖で獲れる地魚を中心としたラインナップである。

評判通りの美味しいお寿司だった。予約が間に合って良かった。

ホテルへ戻り、ゆっくり入浴して身体を温めてから二次会を始める。新幹線の車内でもずっと観ていた「NCIS:ハワイ」(シーズン2)が面白い。

石巻名物の蒲鉾。サラミ入りは真ん中にサラミが1本丸ごと入っている。ジャンキーな味だが、斬新な発想である。

甘いものとしょっぱいものを交互に食べると永遠に飽きが来ない(ような気がする)。

九州の名産品だが、ヨーグルッペの飲んだことのない味があったので衝動買いしてしまった。マンゴーが特に美味しかった。

22時半過ぎに就寝。贅沢な夜を過ごした割には健康的な就寝時間である。
