どうやって書こうか考えていたら、1週間近くが経ってしまった。何とかうまい表現でこの感覚を伝えたいと思うばかりに、筆が(正確にいえばタイピングが)全く進まなかった。しかし、考えたからといって良い文章が書けるというわけではないので、思うがままに書くことにする。

  この3年強の長期間に渡って、過去のある場面のフラッシュバックに悩まされてきた。発症初期には、それによって過呼吸になったり、仕事が出来なくなったりもした。最近は日常生活への支障はない状況になっていたが、それでもずっと気にはなっていたし、いつ来てもいいようにと緊張感を持って生活をしていた。

  そのフラッシュバックが、ついに消えた。正確にいえば、消えたのはもう1ヶ月以上前のことである。1ヶ月が経って、ようやく消えたという確信を持つことが出来たのだ。それに気付いた時には、ホッとして体全体から力が抜け、全身が一気に軽くなった。

  「フラッシュバックが消えればどんなに楽になるだろう」。ずっとそう考えてきた。私と同じ状況に置かれている人なら、誰だってそう考えるだろう。しかし、どうやらそうはいかないらしい。

  フラッシュバックに悩まされている間は、ただ目の前の日々を平穏無事に過ごすことが最重要課題となり、人生を充実させることへの意識は薄くなる。というか、そんなことはどうでもいいことに思える。

  しかし、今は違う。自分の人生、将来について考えられるようになったし、逆に言えば考えてしまうようになった。今の仕事をずっと続けるのか、結婚はどうするのか、もっと貯金したほうがいいのではないか等々、同年代がごく普通に考えていることを、今、久しぶりに考えている。

  このように、ようやく解放されたと思ったら、考えなければならないことがたくさん待っていた。しかし、それは私がようやく”まともな”精神状態になったということで、この変化は喜ぶべきことなのだろう。大袈裟に言えば、これまでとは世界の見え方が変わるのではないだろうか。何となくだが、そんな気がしている。

  そして最後に、今回のことで心配を掛けた方々、支えてくれた家族や友人には本当に感謝している。彼らがいなければ、ここまで来ることはなかっただろう。