7時半起床。今日は、結果的に神奈川グルメツアーとなった。

  9時過ぎに家を出て、東京駅から東海道線に乗って小田原へ。11時半の開店と同時に「天史朗寿司」に入り、地魚のおまかせ握りを注文する。相変わらず、ここのお寿司は美味しい。今日は、特にワラサ(ブリに出世する前の名前)と軽く炙った太刀魚が美味しかった。

  せっかくなので、駅周辺を散策する。まずは、ういろう屋へ。多くの人は、ういろうを名古屋のものと思っているだろうが、実際には本家本元は小田原にある。元々は、外郎(ういろう)という氏の家で、お客の接待用に作られたのが始まりと言われている。そして、現在もこのお店(本舗ういろう)を運営する「株式会社ういろう」は、この外郎家によって経営されている。本店は駅から少し離れたところにあるようだが、東口からすぐのところにも店舗があって、店員さんが丁寧にういろうの歴史について教えてくれるので、小田原に行った際には立ち寄ってみる価値はあると思う。

  そのまま、小田原城まで足を延ばす。小田原城では現在、菊花展が開催されている(今月15日まで)。そのためかどうかはわからないが、城内は結構な人で賑わっていた。しかし、敷地も広いので、人混みに辟易するようなこともなく、ゆっくりとした時間を過ごすことが出来た。雰囲気から察するに、おそらく観光客だけでなく、地元の方々にとっても憩いの場として重宝されているんだと思う。

  小田原駅から小田急線に乗り、伊勢原へ。車内で完全に眠ってしまい、愛甲石田まで行ってから引き返した。駅から、「石田牧場」を目指して歩き始める。距離にして片道約2.5キロ、時間にして約30分のウォーキングである。ちょうど気温の高い時間帯だったこともあって少しつらかったが、道沿いの景色が素晴らしかったので、楽しく歩くことが出来た。


とあるパチンコ屋の前にマネキンが…。


こういうセンス、嫌いじゃない。


小田原厚木道路を越えると、石田牧場はもうすぐ目の前。

  石田牧場に到着し、さっそく併設されているジェラート屋「めぐり」へ。以前も説明したが、ここでは自家製ミルクのジェラートはもちろん、近隣農家で採れた果物や野菜のジェラートを販売している。今回は、「原さんの摘果みかん」と「青木くんのトマト」のダブルを注文する。みかんのジェラートも素材そのままの甘酸っぱさが活かされていて美味しいが、何よりトマトが感動的に美味しかった。しかも、せっかくなのでもうひとつ購入しようとした際に、店員さんに「このトマトのジェラートは本当に美味しいですね」と言ったら、「実はこれ、私の兄が作ったトマトなんです」とのこと。店員さんの名札には名前が書いていないので、彼女が青木さんだとは全くわからなかった。「すごく嬉しいです。ありがとうございます!」と言われて、私も思わず「こちらこそ、(こんな美味しいものを作ってくれて)ありがとうございます!」と答える。兄が丹精込めて作ったものを大切にする妹という、何とも心温まる兄妹愛を見せて頂いた。おふたりとも、これからも頑張ってください。ちなみに、2回目の注文は、今朝搾りたてだという「石田ミルク」と、スミレの入った「京子さんのホワイトチョコフラワー」。こちらは、どちらも濃厚で美味しかった。


みかんとトマト。色合いも綺麗だ。


こちらは、見た目はあまり変わらない。


牛さんありがとう。

  帰りは、ひたすら来た道を引き返す。目的を達成してしまったため、往路に比べると若干足取りも重くなるが、それでも景色に癒される。野田総理のTPP交渉参加表明の直後にこんな景色を見ると、何とも複雑な気持ちになる。保険や金融など他にも考えなければならないことはたくさんあるが、この景色、守れるんでしょうね。

  伊勢原から小田急線で町田まで出て、横浜線に乗り換えて淵野辺へ。駅から15分ほど歩いたところに、「株式会社高座豚手造りハム」の相模原店があり、その2階に直営レストラン「Schwein haben(シュバイン ハーベン)」がある。高座豚とは、神奈川県のブランド豚のひとつで、脂身の甘さとまろやかさが特徴と言われている。その味の良さから神奈川名産百選にも選ばれ、海外でも数々の賞を受賞している。

  1階にある店舗を一回りしてから、2階にあるレストランへ。注文は、「スモーク盛り合わせ」と「岩塩焼き(ハーフサイズ)」。スモークは味が凝縮されているし、岩塩焼きは純粋に豚肉の味を楽しめるので、高座豚の特徴を体感するのにはもってこいのメニューである。まずは、スモーク盛り合わせ。美味しい。ただただ美味しい。特にハツが美味しい。ただ、豚肉のスモークを食べることがなかなかないので、他の豚との相対的な違いはよくわからない。そこで、次の岩塩焼きへ。これで、明確な違いがわかった。先にも書いたように、脂が甘くてまろやかで、本当に口の中でとろけるのだ。通常であれば脂身というのはあまり好まれるものではないが、高座豚においては脂身も食べないともったいない。

  淵野辺駅へ戻り、横浜線で町田へ。町田駅18:20発の特急ロマンスカーさがみ90号に乗り、新宿へ。土曜日の夕方の上りということで、車内は非常に空いていた。


1本前の特急メトロはこね号(北千住行き)


ここにも、「がんばろう日本」の文字が。

  19時半過ぎに帰宅。今日は、たくさん食べて、たくさん歩いた(ついでに言えば、お金もたくさん使った)。たまにはこういう1日があってもいいだろう。