5時半起床。身支度を整え、6時半から朝食。昨晩の夕食と同じ座席なので、色々とお喋りをしながら食事をとり、お互いに励まし合ってから部屋へ戻る。部屋で少し休憩してから、7時半前にチェックアウト。住職さんからも励ましのお言葉を頂き、気合いを入れて歩き始める。

朝食は、家庭的な料理だった。
安楽寺(6番・宿坊)から十楽寺(7番)までは1.2キロ。あっという間に到着し、先ほど宿坊で別れた方々とも顔を合わせることが出来た。この辺りまでは、歩きも車も同じようなペースなのだろう。




上から、山門、本堂、大師堂。
十楽寺から熊谷寺(8番)までは、4.2キロ。途中で、同じ宿坊に泊まっていた方と遭遇する。せっかくなのでしばらく一緒に歩いたが、歩くペースが違うので、先に行かせて頂いた。



熊谷寺は、山門(仁王門)から本堂までの距離が長く、その間に中門がある。しかも、駐車場が山門より奥にあるので、車遍路の方で律儀に山門を通ろうとする方にとっては、少々面倒な造りとなっている。ただ、個人的には山門から本堂に至る道に風情を感じたので、車遍路の方にも余裕があれば是非足を伸ばして頂きたい。



上から、山門、中門、本堂。

本堂を目指して歩く。
熊谷寺から法輪寺(9番)までは、2.4キロ。前半は緩い下り坂、後半は平地の田園地帯なので、歩くのが苦にならない。このお寺はなかなか近代的な造りになっており、特に納経所がバリアフリー設計になっていて感心した。実用的な部分では、お手洗いがとても綺麗なのがありがたかった。





代わり映えのしない写真で申し訳ないのだが、
これまた上から、山門、本堂、大師堂。
法輪寺から切幡寺(10番)までは、3.8キロ。距離を見るとそれほど大変そうには思えないし、実際お寺に至るまでの道程はなんてことないのだが、山門をくぐった後に待ち構える300段以上の急な階段に苦しめられた。段数はもちろん、一段一段の高さが結構あって、本当に疲れる。しかし、その分最後まで上りきって本堂が見えた時には感慨深いものがある。ちなみに、車でも本堂のすぐ近くまで行くことが出来るので、車遍路の方はこのような大変さ(&達成感)を感じることはないだろう。

参道には、お店がいくつか並んでいる。

山門

この階段が本当にきつい。


本堂(上)と大師堂(下)
今回の参拝は、この切幡寺で終了である。しかし、お遍路は終わりではなく、ここから次の藤井寺(11番)までの9.3キロの道程のうち、阿波川島駅付近までの約6キロは歩かなければならない。そして、この道程が今回の巡礼で最も大変なものであった。見渡す限り自然以外何もない道を、炎天下の中ひたすら歩く。たまに車が通り過ぎるぐらいで、人もいないし、休憩する場所もない。しかし、景色はとても良く、これぞ歩き遍路という感じがした。

道の途中、牛舎に立ち寄ってみた。

一面に広がるキャベツ畑。

道の先が見えない。

草原の中を、ひたすら歩く。

橋の上から吉野川を眺める。

まだまだ歩く。

ようやく遠くに建物が見えてきた。

簡素な橋を渡る。

橋の上からの眺め。

昔は橋がなく、渡し舟が活躍していたそうだ。

来た道を振り返ってみる。

お遍路さん向けの休憩所。
野宿が出来るように、布団も置かれている。
阿波川島駅近く、11番の藤井寺まで残り約3キロの地点で、今回のお遍路を終える。近くにある神社の境内で服を着替え、阿波川島駅12:13発の特急剣山4号に乗って徳島へ。駅前から1時間ちょっとバスに乗って鳴門観光港まで行き、観潮船に乗って渦潮を見に行く。所要時間は30分ほどで、その大半を大鳴門橋真下の渦潮発生地点で過ごしたのだが、あまりの迫力に最後まで目が釘付けだった。ありがちな表現を使えば、自然の驚異をまざまざと見せ付けられたといったところである。うまく言葉で表現できないのが悔しいが、とにかく絶対的な自然の姿に大きく心動かされた体験だった。

特急剣山号(阿波川島駅にて)

観潮船わんだーなると号

大鳴門橋
この橋の下が、渦潮の発生地点である。


写真で伝わるかどうかわかりませんが、この迫力は尋常ではありません。
下船後、鳴門公園へ移動する。ここには「渦の道」というものがあり、大鳴門橋の上から渦潮を真下に眺めることが出来るのだが、私は高所恐怖症なので、岸から眺めるに留めておいた。その代わりに(というわけでもないのだが)、鯛丼や山桃のアイスクリーム、すだちシャーベットなど、ご当地グルメを食べ尽くす。特に、すだちはジュースにしてもシャーベットにしても絶品で、私の中で柑橘系最強の地位にある柚子のそれらと比較しても、全く遜色のないものだった。このおいしさは、思わず通販でお取り寄せしてしまうレベルである。

鳴門公園(千畳敷展望台)から見た大鳴門橋。

鯛丼

「山桃アイスクリーム」と「すだちシャーベット」
鳴門公園からバスに乗り、17時過ぎに徳島阿波おどり空港に到着。お土産を購入後、ラウンジのフードコートで「讃岐うどん」と「徳島ラーメン」をはしごする。うどんは、やはりコシが強くておいしい。わざわざこのために四国(本場は香川)を訪れる人がいるのもうなずける。しかも、空港のフードコートでこれだけおいしいのだから、本場のうどん屋さんで食べたらどうなるのだろうか。一方、徳島ラーメンはスープが甘く、今までには食べたことのない味だった。これはおそらく、好き嫌いがはっきり分かれる味だろう。ちなみに、甘い物好きの私としては、こういう甘さもOKである。


出入り口付近に、阿波踊りの銅像が建っている。

ぶっかけうどん

徳島ラーメン
18:40発のJAL1442便に乗り、羽田へ。気流の影響で断続的に揺れが続いたが、到着は定刻よりも早かった。モノレールと京浜東北線を乗り継いで、21時半前に帰宅。普段は、何だかんだで地元に戻るとホッとするのだが、今回はもう少し向こうにいたかったなという気持ちが強い。夏場に歩くのは大変なので、次回訪問は秋以降になるだろうが、その時にはもう少し長い期間を使ってゆっくりしたいと思う。
