6時半起床。
身支度を整え、7時半過ぎに出発。

ホテルエルファロは日本最大の国産トレーラーハウスホテル(63室)だそうだ。

石巻へ移動し、「パン工房ふぃーる」で朝食。

焼きたてのパンから各々食べたいものを選ぶ。

そのままお店で頂く。

ベーコンエッグパイが美味しい。コロッケも揚げたてである。

娘はフィール(甘食のようなもの)がとても気に入ったようである。

今日は午前中に祖母の三回忌法要があるのだが、まだ時間に余裕があるので、セイホクパーク石巻(石巻市総合運動公園)のこども広場で遊ぶ。

広大な敷地に立派な遊具が配置されている。

昔、岸根公園にも同じような滑り台があったが、いつの間にか撤去されてサイズダウンされてしまった。久しぶりにニコニコで滑り台を滑る娘を見た。

これは高所恐怖症の私にとっては(自分が登らないにしても)怖い。

娘はガンガン登っていく。私は落ちるのではないかとヒヤヒヤしながら娘の真下をキープ。

公園遊びを終え、もうひとつ寄り道。
少し前、ゲームのワンシーンで「戸籍」という言葉が出てきた際に娘から「戸籍って何?」と聞かれ、ちょうど父の相続関係で私たちの戸籍謄本が手元にあったので、それを見せながら説明したことがあった。今の私たちの本籍は実家のある川口市に置いている(結婚した際に移した)のだが、その前(父の本籍)は父方の祖父の実家のあった石巻市にあり、娘と「どんなところなんだろう」という話になって、今回実際に訪れてみることにした。
この場所(空き地になっている場所もしくはその奥)が以前の本籍地である。

父方の祖父は幼少期によく北上川で泳いで遊んでいたという話を聞いたことがあるが、確かにすぐ近くに北上川が流れている。

今は護岸が整備されて入っていくのは難しいが、流れは穏やかで泳げそうではある。

これから行くお寺を菩提寺に選んだのも、この北上川が見える場所にあるからという理由だったそうだ。それくらい祖父にとっては思い出深い場所なのだろう。

のんびりお散歩をしていたら三回忌の時間が迫ってきてしまい、急いで車へ戻る。

「龍洞院」で祖母の三回忌法要を執り行う。

参加者は叔父、叔母、従兄弟家族と私たち3人。本家の長男だった父が亡くなっているので、私が(最初で最後の)施主である。ご住職にお布施をお渡しするタイミングがわからずにまごまごする。

法要を終え、お墓参り。北上川がよく見える。

今日の祖母の三回忌をもってこちらで執り行う法要は最後となり、ここからは墓仕舞い(永代供養と墓石処分)の手続きが始まる。実際にここへ来るのも今日が最後になるかもしれない。お墓を残せないのは申し訳ないが、この場所で永代供養をして頂けることになったのでお許しください。

祖父母をはじめご先祖様たちをどうぞよろしくお願いいたします。

「寿司割烹竹乃浦」で昼食。2年前の祖母の一周忌法要の時に父と2人で来たことを思い出す。

昨日から海の幸三昧である。

娘はお寿司とお蕎麦のセット(家康)。

別注の鯨刺し。以前にプリンスペペで一度買ったことがあり、娘が気に入っていたことを思い出した。独り占めしたくなる美味しさである。

妻は石巻穴子膳。石巻は穴子の漁獲量が日本一らしい。

穴子の味が濃く、卵にも負けない。

私は金華山沖で獲れた魚たちで構成された金華寿司。これを食べるのは2回目だが、やはり満足度は高かった。

午後は、石巻市の震災遺構に指定されている旧・門脇小学校へ。

津波と津波火災の被害を受けた校舎がそのまま遺構として遺されている。

津波が来たのは校舎の1階までだったが、そこから津波火災が校舎全体に広がった。

津波によって燃え盛る車や家屋が校舎にぶつかる様子が映像でも残っており、衝撃的である。

津波が来たら高いところに逃げればそれで安心、というわけではないという厳しい現実がある。

実際に燃えた机や椅子、黒板なども展示されており、生々しい恐ろしさがある。

一方で、門脇小学校は日頃からの避難計画の整備と訓練により多くの子どもたちの命が救われた事例でもある。

詳細は2年前に来た時の日記に譲る。
私が娘に一番覚えておいて欲しいのはこの門脇小学校の事例である。

学校管理下にあった児童224人は津波到来前に裏の日和山へ避難し、全員が助かった。

昨日からの繰り返しになるが、事前に起こりうる災害を想定して対策を立てておくこと、そしていざという時にその対策を着実に実行できるように訓練を重ねておくことが重要である。

ただ、校庭に避難していた近隣住民たちの多くが亡くなったということもあり、昨日訪問した大川小学校と同様、遺構として遺すという決断には多くの方々の葛藤や覚悟があったはずである。

だからこそ、私たちはこの場所から少しでも多くのことを学び、それを忘れずにいなければならない。そして、それがいつか自分たちの命を救うことに繋がるかもしれない。

帰りにお土産売場で「がんばろう!石巻」クッキーなどを購入。

滞在時間は2時間を超えていた。実物や映像資料が多かったこともあり、娘にも伝わりやすい展示だったように思う。ここでも娘は熱心にアンケート用紙に感想を書き込んでいた。

閉店間際の「パン工房ふぃーる」で明日の朝食用のパンを買ってから女川へ戻る。

明るい場所で見ると女川駅のデザインの良さがよりわかる。

この駅舎は女川の復興のシンボルでもあるのだろう。

ホテルの部屋で小一時間の休憩。娘はロフトに置かれている玩具(おままごとセット)にドハマりしている。

18時過ぎに部屋を出て、「レストランりぼん」で夕食。三陸地域のジビエ料理が売りのお店だそうだ。

なぜか女川で伊良(いよし)コーラを飲む不思議。美味しいからいいのだが。

何の気なしにガーリックバタートーストを注文したら、ガーリックバターが予想の3倍くらい塗られていて幸せな気分になる。パスタソースなどをつけて食べるつもりだったが、結局ほとんどそのまま食べた。

娘はカルボナーラ。卵黄とチーズだけで作ったものだそうで、とても濃厚である。

妻は魚介のトマトオリーブパスタ。魚介の旨みがしっかりパスタに吸収されている。

私は日本鹿のロースト。ジビエの王道ともいえる鹿を選んだ。

柔らかい赤身で、ほんのりと甘みを感じる。期待以上に美味しい鹿である。

昨日に引き続き「ゆぽっぽ」で入浴。妻がドライヤーをしている間、娘と一緒に牛乳を飲む。

部屋へ戻り、21時半過ぎに就寝。
